敷地面積の限られた都市型の保育園のため、効率的な計画が求められました。
廊下をなくし、すべての場所を保育室として計画することで、ひとりでも多い収容人数を確保しています。限られたスペースを有効に活用し、園庭をつくることができなかったため、屋上に遊び場を設け、子どもの居場所と収容人数の確保の両立を実現しました。また、緑道に面した保育園のロケーションを活かし、前面をガラス張りとすることで、園庭がないながらも緑を感じることのできる計画としました。
そのほかにも、天井や床に段差を設けたり異なる素材を用いることでゆるやかな場所の使い分けを可能にしたり、吹き抜けによって職員室から上階の保育室の様子を確認できるようにするなど、保育園の運営を円滑にするための工夫もほどこしました。
プロジェクトのポイント
- 廊下をなくし、ひとりでも多い収容人数の確保を実現
- 屋上に遊び場を設け、園庭のない保育園の運営をカバー
- ひとつの大空間を用途に合わせて分割して使えるよう設えを工夫
- 限られな面積内に多様で豊かな居場所を設けた
大島なかよし保育園の写真
大島なかよし保育園の建築概要
所在地 | 東京都江東区 |
用途 | 保育園 |
構造 | 鉄骨造 |
階数 | 3階建 |
敷地面積 | 約170㎡ |
延床面積 | 約410㎡ |