都内の単身者用賃貸マンションです。 経済効率や市場における最適解として定型化したワンルームの形式と、それから派生する均質な窓開口を一旦肯定的に受入れる事で、そこから立ち上がる多様な表情を生み出す事を試みました。
バルコニー開口の色や面、枠の操作、さらに色の濃淡が導く光の明暗により、限られたバルコニー奥行の中に、視覚的な深さの強弱を作り出します。ここでは、様々な奥行感が1つの面に混在し豊かな表情を街に映し出すことになります。
また、外壁素材の反射や、窓の開閉方式を丁寧に検討して、建物が 街や人と対話をするようにデザインしました。加えて、対面する建物との見合いと、遠方 への眺望の両方を解決するデザインを行い、多様な都市環境に呼応させています。
