天井の形や床の段差、光の明暗などによって、多様で豊かな保育空間を作り出しました。
天井高を可能な限り高く確保するために、空調機やダクトを、天井内の壁側に集めています。これにより部屋の中心部分の天井を上げることができ、方形のルーバー天井が出来上がりました。ここに隣接する平天井の小さなスペースは、外壁窓のライトシェルフ(自然光を反射させる庇)によって、天井が明るい小さな空間となります。
さらにこの2つの特徴的な空間に加え、トップライトから光が降り注ぐ小さなあそびスペースを隣接させることで、限られたフロアー面積内に多様で豊かな空間を散りばめています。ここでは大小、明暗の様々な空間が、子どもたちの様々な居場所を作り出しています。
また、窓際に設けた木製縦ルーバーは、日射を遮りながら、同時に窓の手すりとしても機能し、大きな窓をフルオープンすることを可能にしています。
